今回、日本周産期メンタルヘルス学会学術集会が、10月27日・28日の両日、神戸女子大学ポートアイランドキャンパス(兵庫県神戸市)で開催され、当院より助産師2名参加させて頂きました。
このような貴重な機会に参加させていただき、院長には心より感謝致します。
さて、妊産婦を取り巻く環境は、少子化、出産の高齢化、コミュニティーの結びつきの希薄化など近年急激に変化しており、母親の孤立や子育て不安の増大は大きな問題となっています。
このような中で、現代に生きる妊産婦のメンタルヘルスを健康に維持するために、妊産婦に寄り添い、支えることが強く求められています。
そこで、今回の学術集会は『いま、あらためて、「寄り添う」を考える』がテーマでした。
つまり、前から引っ張るのではなく、後ろから押すものでもなく、侵入するのではなく、離れるものでもない。
ぴったり添い、それを継続するということ。
人の心は一人一人違うし、気持ちは変化し続けることも考え合わせると、それは実はとても難しいものです。
この学術集会を通して、妊産婦やその家族の体験、思い、ニーズとは実際どんなものなのか、また「寄り添う」ケアやアプローチとは何なのかについて、多様な視点・立場からあらためて考えてみたいと思います。
さらに妊産婦のメンタルヘルスの維持・向上のために、それぞれの職種や周囲の人は何をどのようにすれば良いのか、妊産婦の思いに「寄り添って」いきたいと思います。