先日、神奈川県聖マリアンナ医科大学で受講させて頂いた、母体急変時の初期対応~J-CMELSの院内勉強会&実践をしました
妊産婦さんの命を救うため、あらゆる職種のスタッフが一致団結し実践する母体救命法の習得訓練です
勉強会前からどのスタッフも緊張気味
最近は、あるドラマで産科医療がとりあげられており、出産は一般的に「おめでとう!」と言われる場面ですが、実は妊娠・出産はいろいろな危険と隣り合わせであるという認識が一般の方々にもついてきているのではないでしょうか
近年のデータでは、毎年50人以上の妊産婦さんが亡くなっている現状にあります
予期せぬ出血、脳出血、羊水塞栓が主な原因になっています。
その中で、もしかしたら初期対応がうまくいっていれば…高次医療機関への搬送システムがしっかりしていれば…ということもあります。
当院は診療所である、いわば一次施設です。
急変した患者さんを、生命予後を少しでも改善し、正しい初期対応と適切な救急処置管理下で高次医療機関へ迅速に搬送しなければなりません。
そのためのシュミレーションの実践を幾度となく繰り返していく必要があります。
今回は、
・異常出血時の対応
・アナフィラキシーショック時の対応
・静脈血栓塞栓症(VTE)時の対応
の3事例を行いました
どの事例もスタッフ全員が臨場感たっぷりで、真剣に実演に取り組みました
スタッフ全員の思いは一つ…「命を救う」ことのみ
次回は、津島市の救急隊も参加のもと「母体急変時の初期対応②」を開催予定です
救急隊との連携プレーのシュミレーションが実践できるなんて、とても貴重な機会です
さらに充実した勉強会にしていきたいと思います