子宮頸がん検診が始まりました。今日は子宮頸がんについてのお話をしたいと思います。
子宮がんは、がんが発生する場所によって、子宮頸がんと子宮体がんの2種類に分けられます。
子宮頸がん
子宮頸部の入り口である外子宮口のあたりに発生することが最も多いがんです。通常、子宮頸がんは一定の時間をかけてゆっくりと増殖します。がんが発見される前の段階として、子宮頸部の組織にがんに進行する可能性がある細胞が増えていきます。これを異形成と呼びます。定期的に検診を受ければ、がんになる前の異形成の段階で見つけること可能です。
子宮頸がんの罹患率と死亡数
子宮頸がんで2813人が亡くなっています(2015年)。一生のうちにおよそ74人にひとりが子宮頸がんと診断されています。
子宮頸がんの原因
子宮頸がんが発生する原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)に持続的に感染する事と考えられます。HPVは性交渉により感染し、多くの女性が一生に一度は感染すると言われる、ありふれたウイルスです。通常はウイルスに感染しても、異物を排除する免疫機能により排除されますが、ウイルスが排除されずに長期間感染が続く場合があり、ごく一部の人の細胞ががん化することがあります。
子宮頸がんの検査方法
①問診~問診票に、月経周期や最近の月経の様子、生理痛の有無や月経血の量、妊娠歴、閉経した年齢などを記載していきます。また、診察室で医師や看護師からの質問に答えます。
②視診(内診)~膣鏡を膣内に挿入し、子宮頸部を観察します。この時に、おりものの状態や炎症の有無を目で確認します。
③エコー診~当院で子宮がん検診を行う最大のメリットです!子宮と卵巣をエコーで診ることにより、女性生殖器の病気(子宮筋腫・内膜症・卵巣腫瘍・悪性腫瘍など)の早期発見、また女性生殖器やホルモン分泌の状態チェック(妊活中の方の排卵・内膜の状態など)になります。このエコー診のサービスは、女性のことを誰よりも大切にされる院長の優しさです。エコー診の追加料金はかかりません。検診車や、人間ドック、他院では実施されていないところが多いです。
④液状化検体細胞診~ブラシで子宮頸部を優しくこすり、細胞を採取します。ほとんど痛みは無く、短時間ですみます。当院で実施している、この液状化検体細胞診は従来の細胞診よりも子宮頸部高度病変の検出能が従来法の細胞診よりも優れ、ヒトパピローマウイルスの遺伝子検査も可能です。
※画像など日本医師会より引用
☆コメント☆ちょっと難しいお話になってしまったかもしれませんね(・∀・;)。 でも、子宮頸がんはがん化するプロセスがはっきりしているので、定期的に検診を受けていれば大変なことにはならないと思って大丈夫です。
子宮頸がん検診で「ひっかかった」場合でも、そのほとんどは「がん」ではありません。大抵は、細胞の形がちょっとおかしくて「いずれがんになるかもしれません」という「前がん病変(異形成)」という状態です。「もしかするとがんになるかも」という程度です。「このままだと必ずがんになりますよ」ではないんです。もちろん、「がん」が見つかることもありますが、がんになっても初期であれば完治が可能です。がん検診の通知が来たら必ず当院にお越しくださいね。閉経前は1年に1回、閉経されたら2年に1回の定期的な検診をお勧めします。
最近、性交渉を経験する年齢が下がっているので、若い女性の子宮頸がんが増えています。若い女性は、細胞も元気で、病気の進行が速くなることがあります。性交渉(コンドームを使わずに)の経験のある方は、子宮頸がん検診を受けましょう。
そして、当院での子宮頸がん検診にはもれなくエコー診のサービスがあります。これは、スタッフ一同、院長の御意向に尊敬です♡ 病気の早期発見と健康維持のため、皆様の御来院をお待ちしております(*・∀・*)ノ